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-ダッチマン-サカナクションの前身バンドから分かる過去と現在とは

ダッチマンとは、今人気のサカナクションの前身のバンドです。
サカナクションといえば、6月19日(水)にリリースされた約6年ぶりとなる最新アルバム『834.194』を発売し、ノリにノッているバンドですね。

 最新アルバムについてはこちらの記事をご覧ください。

aki6699.hatenablog.com

 さて、この最新アルバムに含まれている『セプテンバー』という曲。
実は、サカナクションの前身バンド、ダッチマン時代に作られた『september』を、『セプテンバー -東京 version-』と『セプテンバー -札幌 version-』として編曲されているものなのです。
今回はそのダッチマンについて詳しく解説していきます。

 

ダッチマンの始まりは?


そもそもダッチマンの始まりは、1998年1月に結成された「ダッチマンtheサンコンズ」というバンド名からきました。
札幌で当時中学、高校の同級生だった現サカナクションンのボーカルである山口一郎、ギターの岩寺基晴の他、斉藤友樹、原康之の4人が集まり結成されました。
バンド名には深い意味はなく、山口の「DかBで始まるバンド名が良い」という意見と、語呂の良さから名付けられたそうです。
ダッチマンtheサンコンズは、地元北海道で数多くのライブを行い、高校卒業後の1999年8月には、500枚限定で「Fly.」という3曲が収録されたシングルアルバムを完成させました。

その後、2000年8月にバンド名を「ダッチマン」に短縮させました。


ダッチマンの来歴は?なぜ解散した?


「ダッチマン」に改名後、北海道に限らず、全国的なライブ活動を開始します。また、でも音源で本格的にレコーディングを行い、2001年4月にはでも音源をアルバムにまとめた「demonstration」を発売します。
2003年には、現在でもサカナクションファンに大人気な「三日月サンセット」のシングルを発売します。

しかし、2004年の3月5日、バンドメンバーである山口一郎以外の岩寺、加藤、原が脱退します。
いわばダッチマンは山口一郎一人のソロプロジェクトとして活動を続けていたのです。
そのため、名目上ダッチマンは解散していないことになりますね。

そしてその一年後の2005年、現サカナクションギターの岩寺が復帰し、さらに、現ドラムの江島啓一を迎え、ユニット名を「サカナクション」に改名します。
ここで、事実上「ダッチマン」は消滅し、「サカナクション」のスタートとなりました。

その後、ボーカル山口一郎の地元北海道で行われる「ライジング・サン・ロック・フェスティバル」でもともとサポートメンバーとして演奏していたベースの草刈愛美、キーボードの岡崎英美が加わり、現在のサカナクションのメンバー構成となりました。

また、ダッチマン時代に発売されていたCDはかなり少数限定で販売されていたと同時に、廃盤になっているため、非常に希少であり、サカナクションファンでも手に入れるのは難しいようです。

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サカナクションメンバー画像



ダッチマンとサカナクションの繋がりのある曲は?


これまでを振り返ると、ダッチマンは現在のサカナクションのまさに「前身」であることがよくわかると思います。
構成メンバーだけでなく、ダッチマン時代に作られた曲が、サカナクションの楽曲として再録されたものも非常に多く、切り離せない存在と言えそうです。
「三日月サンセット」や「フクロウ」はほぼそのままの形で収録されていますが、曲のタイトルや、メロディーの一部が改変されて、現在のサカナクションの楽曲になっているものもあります。

・明日から
サビの部分のみがリメイク。歌詞も異なる。
アルバム『kikUUiki』収録。

・カベ
「壁」と改題されアルバム『kikUUiki』に収録。

・サンデー
サビの部分のみ、「ルーキー」に流用されている。歌詞も異なる。
アルバム『DocumentaLy』収録。

・煙の中
サビの部分のみ、「アルクアラウンド」に流用されている。歌詞も異なる。
アルバム『kikUUiki』収録。

 

・白波リミックス
「白波トップウォーター」と改題されアルバム『GO TO THE FUTURE』に収録。

 

ダッチマン時代に作られた曲との違いを感じながら聴くのもまた面白いでしょう。


終わりに

 

いかがでしたでしょうか。ダッチマンは間違いなくサカナクションのルーツでもあります。「北海道」と「東京」を表す新アルバム「834.194」をより深く聞くためにもダッチマンを深ぼることをお勧めします。
過去記事でもサカナクションについて深ぼっている記事もありますのでぜひご覧ください!

 

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